歩いてきた道を振り返る、その4

新米ママ

長男を出産後、8ヶ月の育休を取り、
夫も交代で5ヶ月育休を取りました。

足寄町での現場復帰。
すっかり育児で頭がいっぱいだったので、
何を忘れているかもわからない状態でしたが、
優しい足寄の農家さんたち、
理解ある上司、同僚に支えられて
なんとか勘を取り戻していきました。

右も左もわからない状態の初の育児でしたが、
子どもが可愛くて可愛くて、
溺愛する自分にびっくりでした。
「私はこの子を生かすために生まれてきたんだな」と
自然に思えました。


育てる人と働く人
現場復帰して1年、第二子を妊娠しました。

二度の育休を過ごして、
私は子どもとべったり一緒にいるのは
向いていないと痛感…!

小さい子どもを2人みるということは予想以上に大変でした。
溺愛してても、限界はあると悟った時期です。
子どもが可愛くないわけじゃないけど、
一人でいる時間や
人と接しながら仕事をする時間がないと、
私はストレスでおかしくなりそうでした。
育てる自分と、働く自分、
私には両方とも必要でした。

葛藤
第三子を妊娠中に、
精神的に不調を感じた時期がありました。
十勝に来てから、私は切れ切れの現場復帰が続き、
仕事にアクセルを踏み込みたくなっても現場を離れることを繰り返していました。

バリバリ仕事をしたい、でも今の状況だとブレーキを踏まないといけない。
獣医の自分と母親の自分が折り合わない。

仕事はできることなら思い切り打ち込みたい、
でもそう思い始めると、育児を重荷に感じてしまうようになります。

妊娠・出産・育児で、
仕事上での自分の成長が止まってしまったように感じられて、
苦しかったです。

仕事を軽くしてもらっている申し訳なさもありました。


子どもたちは私の宝物のはずなのに、
重荷に感じるなんて…と
自己嫌悪しました。

子どもたちの成長を間近に見ていられる、
この時期はとても貴重な時間を過ごしている、
ということはよくわかっています。

そんな時間を、
こんなモヤモヤを抱えたまま過ごしていいのかと思うようになりました。
変化を起こしたい

自分の働き方や生き方を考えるようになったここ1年。

周りが変わったのではなく、
私自身が変わったのだと思います。


仕事上での変化。

治療から予防へ重点を置きたいと感じるようになったこと。

大きな組織にはメリットもデメリットもあり、
私には向いていないかもしれないと思うようになったこと。


家庭での変化。

子どもたちとの時間を大事にしたい、
時間が短くても質を高めたい、
一緒にいる時に笑顔でいたい、
と思ったこと。

子どもを育てることは未来を作ることであり、
自らの力で子どもたちの育つ環境をより良くしたい、
と考えたこと。


仕事で身につけたスキルを、
子どもと自分のためにも使いたいし、

育児で身につけたマルチタスク処理能力や
コミュニケーション能力を、
仕事でも活用したい。

もっと色々なことにチャレンジしたいし、
生活を楽しみたい。

お金だってできるだけ多く欲しい。

傲慢かもしれないけど、
何も諦めたくない!

そのためには、
何か変化しないとダメだ!

そんな思いが募っていき、
変化を求めて退職しました。


政治について考えたこと

町議だ起業だと、
外から見たら迷走しているかもしれませんが、
私の中では、

・自分が社会に役立てることをする

・自分の特性や強みを生かした生き方をする

・働き方の柔軟性を高める

・自立できる収入を得る

というポイントがあり、
たまたま数ヶ月後に町議選があると知って、
町議も選択肢に入ったという流れがありました。


起業に向けて動く

私自身の状況が整わず、
町議選は断念しました。

その後、目的を見失ったようになり、
燃え尽きていたのですが、

カウンセリングやコーチングを受け、
人と話し、
徐々にエネルギーが回復してきました。

心配して声をかけてくれた皆さん、
話を聞いてくれた皆さん、
ありがとうございました。


もう一度自分と向き合って、
やりたいこと、できること、求められていることを考え、

起業を目指すことにしました。




延々と書いてきましたが、
今に繋がる振り返りシリーズ、
これでひと段落しました。
起業については、また別の記事で書きます。

ご覧くださり、ありがとうございました!

なつみの連絡ノート

北海道、十勝の芽室町で 3人の男児の母と獣医師をしています。 獣医の仕事や、 子どもたちとの生活について などを綴ります。 読んでくれた方と、連絡ノートのように お話をしていけたらいいなと思います。

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